性別 女性
血液型 A型
自己紹介
オリジナルのイラストと小説作成が趣味です。

自分で挿絵も描ける文字打ちを目指してます。

マイナー好きで、歪なものや変なものが好きです。

クトゥルフ神話、女神転生、アメコミヒーロー好きです。

肉弾戦、人外異形、銃、刀、超能力、エログロ、結構平気です。
というか好き。

好きな漫画家さんは弐瓶勉さん、高橋ツトムさん、林田球さん 他

作者独自のかっこよさが滲み出る荒々しい感じの作品が好きです。

好きな作家さんは宗田理さん、神永学さん、夢枕獏さん 他

小説は飾ることなくわかりやすく直球の文章で描かれる物が好きです。

音楽も曲調荒い感じのが好きです。

こんな感じですが、ほのぼのも好きなのでどうぞよろしくお願いします。

最近追加された画像一覧
プロフィール用画像
プロフィール用画像
最初で最後の
最初で最後の
線画
線画
線画
線画
過去絵a
過去絵a
オリジナル5
オリジナル5
ラフ画
ラフ画
オリジナル4 線画
オリジナル4 線画
最新の記事
小説家になろうにおける代物じゃないのでこっちに仮置きさせて下さいなっと。

※前置き
MMO女神転生IMAGINEの二次創作でキャラの特性をつかむためのショートショートになります。
運営様、不適切ならば即座に消しますので、どうぞよろしくお願いします。






西暦205X年 トウキョウ


「人間界に来るの久しぶりだなー」

荒れ果てた地、かつてはトウキョウだったその地に、突如それは現れた。

動物の耳を模した突起の付いたフード、裾がボロボロになった全身が隠れる白いコート、首に巻かれた赤いマフラーが特徴的な人物。

本名カルティケーニャ、もとい、ルカと呼ばれている。

魔人となり異界へ旅立った師である来栖ケイを追い、自らも魔人となって異界へ旅立ってから何年経っただろうか。

魔人となった時の20歳の姿のまま、時間という概念から外れた彼女には、その正確な年月が把握できないでいた。

「千年王国、ねえ」

現れてまず目に入ったのは、遠くからでもその巨大さが見て取れる建造物、TOKYOミレニアム。

自分が去りし後に、メシア教団が勢力を伸ばしトウキョウすべてを掌握した証。

今では対抗できるものもなく、恐怖政治と化した偽りの楽園。

何度見ても気分のいいものではない。

複雑な思いでそれを見つめていたルカだったが、少しして諦めにも似た溜息と同時に姿を消した。

次に現れたのは地下世界。

TOKYOミレニアムという巨大な蓋の下に存在するかつてのトウキョウ。

陥没してしまってはいるが、まだ面影が残り、建造物もそのまま残っているものもある。

「ほんと、こっち来たら、どこ行っても誰もいないもんなー。つまんないや」

自分が姿を見せる直前まで人の気配がしていたが、それも今は全く感じられない。

噂によると妖精もここに存在しているらしいが、一度たりとも見たことがない。

ルカは魔人になってからというもの、人間界へ訪れても誰とも出会えないという寂しい思いをしていた。

誰かとなんか話をしたい。

人間であった頃は、当たり前のようにレジスタンスの仲間と騒いだりしていたけれど、今はもうそれもできない。

自分が居なくなってから、多くの仲間が命を落として、レジスタンスは壊滅したと聞いた。

異界へ渡ったことは後悔はしていないけれど、あの時、ここに残っていれば未来は変わっていたかもしれない。

そう思うと、胸が締め付けられる。

「ああ、苦しいなあ、悔しいなあ。……今となっては遅いけどさ」

自虐的な笑みを見せ、目的の場所へ歩いていく。

誰もいない埃まみれの通路を抜けて、少し開けた場所に出る。

そこは今にも崩れそうな建造物と、その周りに小さな墓標が立ち並んでいた。

「また来たよ、ただいま、みんな」

かつてレジスタンスのリーダーをしていた頃、拠点にしていた場所。

みんなで一緒に食事をしたテーブルに椅子。

大切な戦友を失くし涙した広場。

ルカにとって、たくさんの思い出が詰まった特別な場所。

彼女は時折、ここを訪れていた。

何かするわけでもない、ただそこに居る。

それだけだった。